上京している兄弟に、実家の母が震災の救援物資を送ったと言うので何を送ったか尋ねたら、兄弟の好物の饅頭!と返ってきたのを思い出して書いた歌詞。
果たしてそれは救援物資なのか、とその時は思ったけど確かに救援物資でした。
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歌詞「追伸」
田舎から届いた ダンボールの玉手箱
開けるより先に いくらか年を食って(い)たよ
中からざくざくと あふれる野菜や米
そこに添えられた かーちゃんからの手紙
タケシ元気にしていますか 困った事はありませんか
とーちゃんとかーちゃんは いつも心配して(い)ます
追伸 庭の桔梗が咲きました
追伸 ポチは毎日ヒマそうです
追伸 このたびお向かいのマコちゃんが 結婚する事になりました
追伸 バスの本数が増えました
追伸 角のタバコ屋さん閉店
追伸 このあいだ地元の広報に かーちゃんの俳句が載りました
どうでもいいような そうでもないような日々
俺が空けた地の 時計は止まる気がして(い)た
溜め込まれていた近況 追伸の追伸は止まらない
離れた時間を埋めて かーちゃんが迫ってくる
追伸 洗濯機を買い換えました
追伸 今年も干し柿作ります
追伸 お寺で猫が生まれました
追伸 インターネット始めました
追伸 じーちゃんただいま禁煙中
追伸 ベッド下の湿っぽい本は とーちゃんが片付けてくれました
追伸 オレオレ詐欺撃退しました
追伸 タケシのゲーム機借りてます
追伸 パーマかけてから近所の子に サイババアと呼ばれています
追伸 ペン字講座を受けています
追伸 このボールペン書きやすいです
追伸 くるくるほらほら字もきれい
追伸 便箋が足りません
追伸 イエーイ
追伸 読んでる?
追伸 今うざいって思ったでしょ
追伸 それではここで問題です 追伸はいくつあったでしょう?
答えはタケシの年の数
当たりでも外れでも 景品は箱の奥です
最後に見つけた 24番目の追伸
ハピバースデー ケーキじゃないけど食べてね
田舎のまんじゅう 誕生日は明日だけど
久々にかじる 好物はしょっぱい味がした
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posted by F.Koshiba at 21:55|
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